「なにわなでしこ」の村上文香ちゃんの一言

最近観たテレビ番組の中で印象に残ったシーンを一つ。
今週の「なにわなでしこ」では、メンバーが3チームに分かれて目的地に行きミッションをクリアして制限時間内に戻ってくるというゲームが行われ、結果は福本愛菜村上文香城恵理子チームが最下位となり、罰ゲームでサソリの唐揚げを食べることになったのですが、そこでまだこういった罰ゲームに慣れていない2期生の村上文香ちゃんがコワがって泣きながら「こんなことするためにアイドルになったわけじゃない…」と言い、山本彩姉さんが「そういう事をしないと上にあがれないんだよ!私達は」となだめるシーンがありました。


今回はたまたま村上文香ちゃんがポロッと口にしていましたが、村上文香ちゃんに限らずAKB48SKE48NMB48も、特に加入してまだ年数を経ていないメンバーを中心にこのように割り切れていない人・これに近い発想の人はまだまだ多いでしょうね。「アイドルはスポットライトを浴びて歌い踊ったり、きれいな衣装を着てグラビアを飾ったりするもの」「女優になりたいのになんでこんなことしないとならないの?」みたいな。


でも実際そんなことだけで多数の人々をそれなりの期間惹き付け続けることができるほどの魅力を持つ人なんて、芸能界全体の中でも各世代に数人程度のごく少数の天恵を受けた人だけなんですよね。そのごく少数を除いた大多数の凡人は、ステージに立ち続けるために、あるいは女優になるために、泥臭いことを地道にこなして徐々に周囲に認められてゆくしかない。そういったことにどれだけ早く気がついて実行に移せるか、どれだけ早く割り切って道化を演じることが出来るようになるかによって、その後徐々に差が生じてきます。AKB48グループ内だけを見ても、評価の高いメンバーはやはりこういった点で「賢い」メンバーが多いですから。


今回の件も、周囲や視聴者は「サソリの唐揚げを食べるかどうか」ではなく「試練にどう立ち向かうか」を観ているのです。こういったことは数多くある要素の一つなので、頑張れば確実に評価されて状況が好転するというものではないのはもちろんですが、評価される可能性は高まるので、村上文香ちゃんだけでなく多くのメンバーには一刻も早くそれに気付いて「賢く」活動して最終的に夢を掴んでほしいものです。