AKB48 西武ドーム公演総括

まず環境面。三日間ともスタンド席上段に相当するBブロックだったので、ほぼスクリーンを観て鑑賞してました。メンバーが米粒でほとんど見えないのは想定内なので別によいのですが、音声の遅延が思った以上でしたね。聞こえてくる音に合わせてリズム取りや振りをしてもメンバー(映像)とのズレがかなりあるので、一体感の面でもやはり大会場はキビしいなと。


公演内容については、一つはサプライズがなかったこと。最終日に何もなかったことから、二日目の大場美奈のキャプテン決定と、阿部マリア入山杏奈の正規メンバー昇格も、向こう的にはタイミングが合ったのであの場を借りて報告を行った、くらいの意識なのでしょう。
サプライズは何ものにも代え難いパワーがある。とはいえそれに頼らず基本はパフォーマンスで勝負というスタンスでいないとならない。あからさまにサプライズ目当てで来た人はともかく、私も含めて表立って口にはしないもののやはり心のどこかでサプライズを期待してしまっていて、そして何か物足りなさを感じつつ会場を後にした客も少なくないと思いますが、そういった人たちにサプライズなしでAKB48のコンサートにどれだけ魅力を感じてもらえるかですね。


二つ目はとにかく歌いまくっていたこと。ショートバージョンが多いとはいえ結局三日間で計132曲!これだけ観て聴けるのなら普通にチケットを買っても全然元をとれましたね。今回のようにとにかく数の力で攻めるというのは付加価値をつける有効な手段の一つだと思います。


三つ目は、初のドームステージ・そして怒濤の新曲初披露でメンバーの必死さ・緊張感が伝わってきた一日目、馴染みの曲中心で、あっちゃんが倒れたり、キャプテン決定・正規メン昇格発表があったりとインパクトのある公演となった二日目、二日間の成果を元にしっかりと仕上げてきた三日目と、とハズレなしの三日間だったこと。
今回劇場公演曲が少なかったですが単に「ここにいたこと」のリリース後で、かつ「見逃した君たちへ」直後の公演だったための一過性と思われるので次公演待ちですね。


至らない点もスタッフサイド、メンバーサイド、そしてヲタサイド全てにありましたが、決定的なものはなかったのでここではパス。


全般的に、大会場による様々なキビシい点ははじめから織り込み済みとして、物足りなさを感じないわけではなかったけれども、存分に歌を聴けたので満足な三日間でした。
そして、みなころのキャプテン決定の瞬間に立ち会えてよかった!