マジすか学園2 第12話(最終話) (7/1)・総括

6,7話あたりでほぼ以下の敗因で確定しつつあったので、あとは軽く見流す程度になってしまったのですが、脚本の人は結局最終話も全く意地を見せられずじまいでしたねw

敗因は、縛りが多すぎたこと。しがらみを断ち切れなかったこと。守るモノが多く冒険できずにドラマ作りに徹しきれなかったこと。

メンバーのイメージもあり全方位に配慮した結果、本質的な敵役・やられ役を用意することができなかった。唯一そうなりそうだったシブヤですら結局そうさせなかったのがこのドラマを象徴してますね。
ただ、今のAKB48を取り巻く状況では仕方がないかなぁという気もします。オーソドックスにセンターやネズミを主役に据えて、前田率いるラッパッパを敵役にする設定であれば1に近いものになったかもしれませんが、今のAKB48の状況下で前田以下主要メンバーを敵役・やられ役にするのは相当の冒険で、実際ファンの方にもそういった冒険的な設定を受け入れる度量がないことは江口愛実の件で明らかになっていますしね。
そしてヤンキードラマなのに、立ちはだかる敵を作ることもできず、そのため主役が明確にならず、前作の「マジになってはじめてわかることがある。だから戦う」的なメインテーマを設定することができなかった。メインテーマさえしっかりしていれば脱線してもそれはメインテーマの「遊び」の部分ととってもらえるけれども、メインテーマがなかったために各回のストーリーがバラバラで行き当たりばったりの印象しか持たれなかった。メインテーマがなかったために視聴者が納得できるような「熱くなる理由」を提示できず、ケンカがただの暴力となり、友情がただの百合となってしまった。
結果キャラドラマとしての価値しかなくなってしまった。

AKB48が巨大化しすぎて機動力を失いつつあることを象徴するドラマでした。そこをなんとか脚本の人に頑張ってほしかったのですが、全然ダメでしたね。