AKB48選抜総選挙 各グループ・期ごとの結果の考察 - 票数と活動期間・期数の関係

選抜総選挙の結果から、
・活動期間が長いほど有利
・期数が小さいほど有利
という傾向にあるのは誰もが気付くかと思います。

ということは、活動期間と期数からそれぞれ獲得可能な票数の割合はある程度目途が立つのではないだろうか。ということで、各グループの各期ごとの獲得可能な票数の割合を表す数式をちょっと考えてみました。

イメージとしては、
・活動期間が長いほどアピールチャンスが多いので票が伸びる
・期数が大きいほど先輩が多くてアピールチャンスが減り、票数が伸びにくくなる
というのを式にしてみようということでまず単純に、活動期間を掛けて、期数で割って、適当な係数を掛けてみたのですがイマイチ。
そこで期数ではなく期数の平方根で割ってみたところ、単純な式の割に意外といい感じの値が出てきました。

各グループ・期の基本票数=2000×活動期間月数/sqrt(期数)

これを今回の選抜総選挙の入選者の獲得票数と比較してみました。
このような経緯なので、計算式に特に根拠はなく、経験則みたいなものです。
なお、篠田麻里子菊地あやかなど、あまり細かいことを気にせずに適当な期に含めています。

グループ・期 加入年月 活動期間月数 期数 基本票数 基本票数と最高順位者(エース)の票数との比 基本票数と入選者全体の票数との比 入選者(票数) 入選者全体の票数
AKB48 1期 2005/10 92 1 184,000 50.3% 186.4% 篠田麻里子(92599) 高橋みなみ(68681) 小嶋陽菜(67424) 板野友美(63547) 峯岸みなみ(38985) 平嶋夏海(11806) 343,042
AKB48 2期 2006/2 88 2 124,451 109.7% 191.8% 大島優子(136503) 宮澤佐江(65867) 梅田彩佳(36282) 238,652
AKB48 3期 2006/12 78 3 90,067 112.4% 259.5% 渡辺麻友(101210) 柏木由紀(96905) 片山陽加(19158) 多田愛佳(16401) 233,674
AKB48 4期 2007/5 73 4 73,000 29.2% 81.3% 藤江れいな(21324) 佐藤亜美菜(19569) 倉持明日香(18435) 59,328
AKB48 5期 2007/9 69 5 61,715 244.0% 323.7% 指原莉乃(150570) 北原里英(33121) 石田晴香(16072) 199,763
AKB48 6期 2008/4 62 6 50,623 65.4% 65.4% 高城亜樹(33129) 33,129
SKE48 1期 2008/7 59 1 118,000 65.4% 157.2% 松井珠理奈(77170) 松井玲奈(73173) 大矢真那(23588) 中西優香(11602) 185,533
AKB48 7期 2008/12 54 7 40,820 34.2% 161.3% 菊地あやか(13944) 佐藤すみれ(13692) 前田亜美(13613) 岩佐美咲(12638) 松井咲子(11961) 65,848
SKE48 2期 2009/3 51 2 72,125 40.5% 138.3% 高柳明音(29199) 古川愛李(24990) 松本梨奈(16715) 斉藤真木子(16508) 磯原杏華(12319) 99,731
AKB48 8期 2009/4 50 8 35,355 - - - -
AKB48 9期 2009/9 45 9 30,000 190.9% 523.7% 島崎遥香(57275) 横山由依(53903) 永尾まりや(18978) 大場美奈(15064) 山内鈴蘭(11888) 157,108
SKE48 3期 2009/11 43 3 49,652 87.1% 203.7% 須田亜香里(43252) 木﨑ゆりあ(30307) 松村香織(27566) 101,125
AKB48 10期 2010/3 39 10 24,666 92.7% 143.9% 入山杏奈(22869) 市川美織(12616) 35,485
AKB48 11期 2010/7 35 11 21,106 126.8% 126.8% 川栄李奈(26764) 26,764
SKE48 4期 2010/9 33 4 33,000 120.4% 321.5% 柴田阿弥(39739) 木本花音(21385) 梅本まどか(17819) 小林亜実(15533) 金子栞(11620) 106,096
NMB48 1期 2010/10 32 1 64,000 80.9% 258.4% 山本彩(51793) 渡辺美優紀(44116) 山田菜々(23950) 上西恵(17381) 吉田朱里(14684) 小笠原茉由(13422) 165,346
AKB48 12期 2011/2 28 12 16,166 112.1% 212.5% 田野優花(18125) 武藤十夢(16221) 34,346
NMB48 2期 2011/5 25 2 35,355 46.0% 46.0% 矢倉楓子(16281) 16,281
HKT48 1期 2011/7 23 1 46,000 56.0% 95.4% 宮脇咲良(25760) 兒玉遥(18145) 43,905
AKB48 13期 2011/9 21 13 11,649 0.0% 0.0% - 0
SKE48 5期 2011/10 20 5 17,889 0.0% 0.0% - 0
NMB48 3期 2011/12 18 3 20,785 70.9% 70.9% 薮下柊(14745) 14,745
AKB48 14期 2012/5 13 14 6,949 0.0% 0.0% - 0
HKT48 2期 2012/6 12 2 16,971 78.1% 149.5% 田島芽瑠(13246) 朝長美桜(12126) 25,372
NMB48 4期 2012/12 6 4 6,000 0.0% 0.0% - 0
SKE48 6期 2013/1 5 6 4,082 0.0% 0.0% - 0
グループ・期 加入年月 活動期間月数 期数 基本票数 基本票数と最高順位者(エース)の票数との比 基本票数と入選者全体の票数との比 入選者(票数) 入選者全体の票数

たとえばSKE48 1期と3期を比較すると、最高順位者の票数も、期全体での票数も1期の方が上ですが、基本票数との比は3期の方がどちらも1期を上回っており、3期の方が活動期間と期数の割にはより結果を出したということになります。

このように、以下は全て各グループ・期ごとの基本票数を基準にした、「活動期間や期数を考慮した場合」の考察です。

(1) 個人別 獲得票数比 ベスト5

個人で票数を獲得したのは

  1. AKB48 5期 指原莉乃 244.0%
  2. AKB48 9期 島崎遥香 190.9%
  3. AKB48 9期 横山由依 179.7%
  4. AKB48 11期 川栄李奈 126.8%
  5. SKE48 4期 柴田阿弥 120.4%

特に指原莉乃島崎遥香横山由依の三名が、活動期間や期数からすると票数が異常に突出しているのがわかります

(2) グループ・期別 獲得票数比 ベスト5

グループ・期全体として票数を獲得できた・存在感を発揮できたのは

  1. AKB48 9期 523.7%
  2. AKB48 5期 323.7%
  3. SKE48 4期 321.5%
  4. AKB48 3期 259.5%
  5. NMB48 1期 258.4%

SKE48 4期の大爆発ぶりがよくわかります

(3) 各グループ・期ごとの結果のパターン分け

次に各グループ・期ごとの結果をパターン分けしてみます。
以下、各グループ・期の最高順位者を便宜上エースと呼んでいます。そして、エースが振るった/振るわなかったのボーダーを60%、グループ・期の全体が振るった/振るわなかったのボーダーを100%としています。(おおよそ、上が2/3、下が1/3となるライン)
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AKB48 5,9期、SKE48 4期は枠内に収まるようずらしてプロットしています

グラフは「基本票数と最高順位者(エース)の票数との比」「基本票数と入選者全体の票数との比」を2軸としてプロットした分布図で、簡単に言ってしまうと、グラフの右上に近いほど、活動期間や期数の割に結果を出せたグループ・期、グラフの左下に近いほど、活動期間や期数の割に結果を出せなかったグループ・期ということです。

(a) グループ・期のエースも、そしてグループ・期全体としても存在感を示せた

AKB48 2期 / AKB48 3期 / AKB48 5期 / SKE48 1期 / AKB48 9期 / SKE48 3期 / AKB48 10期 / AKB48 11期 / SKE48 4期 / NMB48 1期 / AKB48 12期 / HKT48 2期

こちらは活動期間や期数に相応の、もしくはそれ以上の結果をしっかりと出したグループ・期ということになります。

(b) グループ・期のエースは振るわなかったが、グループ・期全体としては存在感を示せた

AKB48 1期 / AKB48 7期 / SKE48 2期

AKB48 1期は前田敦子が卒業していなければ(a)に入っていたでしょうね。

(c) グループ・期のエースは存在感を示せたが、グループ・期全体としては振るわなかった

AKB48 6期 / NMB48 3期

(a)のAKB48 11期もこの(c)に近いですね。

(d) グループ・期のエースも、グループ・期全体としても振るわなかった

AKB48 4期 / NMB48 2期 / HKT48 1期 / SKE48 5期

こちらは結果ほぼ完敗のグループ・期です。
HKT48 1期はどちらの比もボーダーラインに近いのでニュートラルと言った方がいいかも。

(e) 入選がそもそも難しかった

AKB48 13期 / AKB48 14期 / NMB48 4期 / SKE48 6期

グループ・期の基本票数が、64位の獲得票数(11,602票)とほぼ同等もしくはそれ以下であり、今回は活動期間や期数からすると、入選はそもそも難しかったグループ・期ということになります。


以上、根拠のない計算式からの考察でしたが、計算結果から機械的に論じているわりには、実感とあまり離れておらず、上から下までひとまとめに評価する計算式として思いの外いいところをついていたのかも?
実際は活動期間や期数の影響もそこまで単純ではないだろうし、それ以外にも同期の人数であるとかその前後の期の強さであるとか正規メンバーになりやすい期であったか、など様々な要因が複雑に絡んでいるのは言うまでもありません。

続き:AKB48選抜総選挙 各グループ・期ごとの結果の考察 その2

※ 2013/6/10 分布図を追加し、それに伴いボーダーを見直して一部修正しました。