新土居沙也加ちゃん、菅なな子ちゃんの卒業についての雑感

新土居沙也加ちゃんが先月、そして菅なな子ちゃんとりあえず今年いっぱいをもって卒業する。どちらも5期生でデビュー当初から劇場公演もひととおり観てきたメンバーなのでとてもさびしい。
そして、この二人の卒業を目の当たりにすると、やはりSKE48は恵まれた環境にあるのだなぁと思わずにはいられない。

卒業理由はともに学業に専念するということだが、加入してまだ二年であり活動もとても順調だった二人が「学業>芸能活動」とはっきり決断するに至ったのは、結局のところ活動が順調すぎて芸能活動にもはや旨みがなくなってしまったからだ。
二人に共通しているのは、SKE48の選抜メンバーを経験していること。選抜メンバーがアピールチャンス獲得や各種経験値獲得の面で圧倒的に有利なのは、選抜メンバーが基本的に出演するメディア等をみても、言うまでもない。

ところが他所に目を向けてみると、その選抜メンバーへのハードルがとてつもなく高かったりする。
AKB48はやっと9期生が選抜に定着して、今後10期,11期の代表者が定着するのかどうかという状況だ。AKB48 9期生はSKE48 3期生と、そしてSKE48 4期生がAKB48 11期生とほぼ同期なので、現在のAKB48SKE48で例えると、木﨑ゆりあ、須田亜香里クラスがやっと選抜に定着して、木本花音がこれから選抜に定着するかどうか、という状況なのだ。SKE48 5期とほぼ同期のAKB48 13期生が選抜に定着するなんてよほどの方針転換が行われない限り、当面ありえないだろう。

活動をはじめて一年ちょっとでとんとん拍子に選抜に選ばれて、アイドル活動の頂点ともいえる華やかな歌番組等へもひととおり出演できてしまうというSKE48メンバーの恵まれっぷりは、AKB48メンバーと比べてみれば歴然としている。同時に、不遇をかこっているAKB48を見れば、SKE48の今現在の自分たちの状況以上のものがないこともおのずと悟るだろう。

48G内 No.1の超絶推されグループSKE48という恵まれた環境にいるがために、短期間で当面やりたいことをやり尽くせてしまい、早々にメンバーが去ってゆくという皮肉。
ある意味理想的で喜ばしい状況であると同時に、とてもさびしいことでもある。