各48グループの選抜メンバーへのなりやすさの比較

第四回じゃんけん大会の詳細が発表されました。
http://ameblo.jp/akihabara48/entry-11560697468.html

本戦から選抜メンバーに入れる確率、予備戦から本戦に出場できる確率、各グループ研究生予備戦から予備戦に出場できる確率をほぼ等しくする

それぞれの枠の数字はこの条件から決められていて、要は各グループへの配分の妥当性といった観点ではなく、各トーナメントをそれぞれ独立した一イベントと考えて、同じ程度上位進出できるように=同じ程度盛り上がるように、という配慮からの数字となっています。
そういう意図であればそれはそれでいいと思いますが、ではそれぞれの本戦出場枠の妥当性のある数値は出せるのかどうか?を考えようとして、そもそもじゃんけん選抜シングルに限らず全てのシングルにおいて、「各グループのメンバーの選抜メンバーへのなりやすさ」はどれほどなのか疑問に思ったので、ちょっと計算してみました。


計算方法は、
たとえば、人数50名でずっと一定のグループが2年間で8枚のシングル(選抜メンバー各16名)をリリースした場合、

(16[選抜人数]/50[グループ全体人数])×8[シングル枚数]/2[年]
 =1.28

これが、そのグループのメンバーが一年間に選抜メンバーになる平均回数となります。


このような計算を2012年1月~2013年8月に48グループがリリースした(する)全シングルで行ってみました。(兼任者は元グループでカウント)

リリース日 グループ名義 AKB48選抜 AKB48全体 SKE48選抜 SKE48全体 NMB48選抜 NMB48全体 HKT48選抜 HKT48全体 他選抜
2012/01/25 SKE48 片想いFinally - - 16 68 - - - - -
2012/02/08 NMB48 純情U-19 - - - - 16 45 - - -
2012/02/15 AKB48 GIVE ME FIVE! 15 91 2 68 1 45 - - -
2012/05/09 NMB48 ナギイチ - - - - 16 64 - - -
2012/05/16 SKE48 アイシテラブル! - - 16 65 - - - - -
2012/05/23 AKB48 真夏のSounds good ! 27 92 5 65 3 64 1 22 -
2012/08/08 NMB48 ヴァージニティー - - - - 16 63 -
2012/08/29 AKB48 ギンガムチェック 13 91 2 64 - - 1 17 -
2012/09/19 SKE48 キスだって左利き - - 16 64 - - - - -
2012/10/31 AKB48 UZA 10 89 2 64 2 59 2 38 -
2012/11/07 NMB48 北川謙二 1 86 - - 15 59 - - -
2012/12/05 AKB48 永遠プレッシャー 14 85 2 63 - - - - -
2013/01/30 SKE48 チョコの奴隷 1 84 15 63 - - - - -
2013/02/20 AKB48 So long ! 11 84 2 63 2 72 1 39 -
2013/03/20 HKT48 スキ!スキ!スキップ! - - - - - - 16 39 -
2013/05/22 AKB48 さよならクロール 17 92 4 69 4 68 5 39 2
2013/06/19 NMB48 僕らのユリイカ 1 93 - - 15 67 - - -
2013/07/13 SKE48 美しい稲妻 1 92 15 68 - - - - -
2013/08/21 AKB48 恋するフォーチュンクッキー 9 92 3 68 2 66 1 39 1


そして各グループごとの計算結果は以下のとおり。
「そのグループのメンバーが一年間に選抜メンバーになる平均回数」は、

全19シングル 16通常シングル(※)
AKB48 0.80 0.56
SKE48 0.91 0.85
NMB48 0.93 0.92
HKT48 0.45 0.40

選抜総選挙シングル・じゃんけん選抜シングル以外のシングル

HKT48は今年デビューなので除外するとして、AKB48と、SKE48NMB48とは約15%程度(←0.80×1.15=0.92)の差、通常シングルに限るとなんと60%近い差があります。
この平均回数はその期間内にシングルを多く出したグループほど高くなりますが、今回算出した期間については、選抜総選挙シングル・じゃんけん選抜シングル以外の通常シングルは、AKB48SKE48NMB48とも同じ5枚ずつとなっています。

この15%というのがどの程度の差かというと、AKB48が、SKE48NMB48とほぼ同じ平均回数となるためには、

AKB48の通常シングル(選抜総選挙シングル・じゃんけん選抜シングル以外のシングル)に、それぞれ3~4人のAKB48メンバーを追加する」

くらいのことをしないとならない。AKB48の通常シングルのAKB48メンバーの選抜人数の平均は16人、しかもこれは「真夏のSounds good !」「さよならクロール」で水増しした人数で、それ以外では平均12人。なので3~4人加わるのと加わらないのとではかなり大きな差です。
SKE48NMB48がいかに優遇されているか、AKB48がいかに後輩グループのために身を削っているかがわかります。

それぞれのグループのメンバーは普段の活動の中で、肌でこの自分たちの選抜になりやすさ、なりにくさを感じ取っているでしょう。選抜になりやすいグループのメンバーは手の届きやすさからよりモチベーションが高くなるだろうし、選抜になりにくいグループは手の届きにくさからよりあきらめの気持ちが強くなるだろう。ファン(視聴者)はこれらメンバーのモチベーションの差を、たとえ微かなものだとしても意外と感じ取ってしまうもの。選抜総選挙AKB48-減、SKE48NMB48-増の結果は、この数字の差からなるべくしてなったのかもしれませんね。

そして、この差の影響をもろに受けているのが、AKB48の中堅であるとか、もしかしたら思い切って起用されていたであろう若手(後輩)なんですよね。
SKE48NMB48を優遇することの48グループとしてのメリットは確かに大きいですが、そろそろここらへんを是正して、AKB48の中堅、若手(後輩)がよりモチベーションが上がるようにしてやった方がよいのではないかと思ったりします。