第五回AKB48 32ndシングル選抜総選挙結果 雑感 その2 卒業者大量発生

もうひとつ、選抜総選挙の結果の雑感ですが、結果は結果でも順位以外の結果について。

昨年までとは違って今年は立候補制となり、メンバーそれぞれが選挙戦前から自分の活動について見つめ直すこととなり、その結果少なからぬメンバーが卒業を決断しました。
こうなることは私も事前に予想していませんでしたが、ただ結果的に良い方向に向かったなと思います。

この世界はオーディションに合格してただ必死にやっていればよいという世界ではなく、より多くの人を魅了することができる特殊能力を持った人だけが生き残ることを許される世界です。
これまでも何度か書いているとおり、メンバーにはある一定期間精一杯活動してみた上で、自分の能力的・魅力的にこの世界で生き残るのが難しい、あるいはこの48グループの活動でもはや得るものはあまりないと感じたら、早めに決断してほしいんですよね。活動が有用であるうちはもちろん活動したほうがよいでしょうが、得るものが少なくなったり見通しが立たないとなったら決断してほしい。人生の中の貴重な若い期間を無駄にしてほしくない。

ただ決断するタイミングというのがなかなか難しくて、ずるずると活動を続けているメンバーも少なくないだろう。今回の選抜総選挙の立候補制は、その決断のタイミングをメンバーに与えたわけで。
48グループは、加入についてはオーディションというシステマティックなものがあるが、卒業についてはそういったものがない。一応それに近いもので研究生のセレクションが思い出したように行われたりするけれども、他人にNGを出されるよりは自分で決断をした方が精神的にも良いでしょう。
卒業に関して何かしらシステマティックなものを用意するかどうかの是非はともかく、スタッフサイドには、今回のようにメンバーが自分を見つめ直して、場合によっては決断するよいタイミングになるような機会を定期的に用意してやってほしいですね。