第五回AKB48 32ndシングル選抜総選挙結果 雑感

一週間ほど経ち、落ち着いてきた頃合いということで、選抜総選挙結果について雑感を書いてみます。

指原莉乃さん

これまでずっとトップに立っていたメインストリームの人とは違い、初の傍流出身(HKT48メンバー、ということではなく、系統・路線的に、の意味)のトップですが、HKT48の立ち上げや様々な話題の提供(スキャンダル以外でも)など実績をしっかりあげて、トップに立つにふさわしい十分な活躍をしてきた人なので、トップに立ったことを意外に感じることもないし特に不満もありません。おめでとうございます。

柴田阿弥ちゃん

ミクロ的には阿弥ちゃんおめでとう、って話ですが、マクロ的には少々判断が難しい。
第一回で佐藤亜美菜さんが8位にランクインした。しかし第二回以降は、その時点で順位に不相応なメンバーが上位に登場することはなくなった。そして今回第五回で柴田阿弥ちゃんが選抜とまではいかないまでも17位にランクインした。
なぜ第二回から第四回まで順位に不相応なメンバーが上位に登場しなかったのか。その間、ヲタが順位に不相応にメンバーを上位ランクインさせようという試みを行わなかったわけではない。ただ、一般ファンの圧倒的物量パワーによってヲタの意図が粉砕されて上位進出が阻まれていただけなんですよね。今回の柴田阿弥ちゃんの上位ランクインは、一般ファンの退潮を示しているわけです。まだ2009年のレベルまでは戻っていないのが救いですが、基本的には今後この一般ファン退潮の流れを変えることはできないだろう。そのことが、とかく一般ファンの顔色を伺いがちなAKB48と、とかくヲタの顔色を伺いがちなSKE48の方向性に今後どう影響するのか気になります。

SKE48

斉藤真木子ちゃん、松本梨奈ちゃん、磯原杏華ちゃん、小林亜実ちゃんなど渋い人たちが入選。
昨年、AKB48仲谷明香さん、中田ちさとさん、小林香菜さんなど渋い人たちが入選した流れが、一年遅れでSKE48の方にもやってきたということで、よかったですね。あとは、ぜひ一過性のもので終わらせずに来年も連続ランクインするような活躍を今後見せてくれることを期待しています。

NMB48

入選する可能性があると思われたメンバーがすべて入選して、入選者数1.6倍に(市川美織ちゃんをのぞく)。当に完勝と言ってよい選挙結果でした。
3チームとも入選できたし、山本彩姉さん、渡辺美優紀ちゃんがしっかり選抜に入るなど内容も一見文句なし。

でも完勝の裏で懸念点がなかったわけではなく…。

一つはNMB48にこれ以上の結果を出す余力が現状では全くなさそうなこと。
NMB48は速報からの落伍者を一人も出さなかったし、ランクインしそうだったけどしなかったというメンバーもいない。選挙的には確かにうまくいき、SKE48とも入選者数で3倍差があったのを今年は2倍差近くまで縮めたが、おそらくSKE48NMB48基礎票は3倍差のまま変わっていない。65位以下のぎりぎり圏外あたりにはSKE48メンバーはごろごろいるだろうが、NMB48メンバーは皆無に近いのでは。NMB48は層が薄いので票が分散しなかったということでしょう。ここらへんはとにかく地道に中堅層を育てて地力をつけていくしかないですね。

もう一つは、今回選抜入りを果たした渡辺美優紀ちゃん。
選抜メンバーで壇上で全然しゃべれなかったのは、島崎遥香ちゃんと渡辺美優紀ちゃんの二人だけ。もともと口八丁な人とは思っていないけど、とはいえそこまで口下手なわけでもないんだがなぁ。
選抜クラスともなると、なんだかんだで皆それなりに言葉で思いをこちらに伝えることができる人たちだし、あと島崎遥香ちゃんの方は元から現時点では「お人形役」しか求められていない人だから愛嬌があればそれだけでいいかもしれないけど、渡辺美優紀ちゃんの方は愛嬌だけでなく、NMB48の2トップの一人としての役割も一応求められているんですよね。
より上を目指すならば、このあたりを何とかしないと厳しいだろうなぁ。