選抜総選挙 立候補制雑感 その2 出場辞退関連

今回の立候補制の目玉とも言える「出場辞退」。
結果としては、卒業予定者や活動停止者をのぞくと国内では、AKB48 3名、SKE48 5名、NMB48 3名の出場辞退がありました。

出場辞退者の現時点で公表されているコメントの中には、はっきり言ってもっともな辞退理由は一つもなかった。なのでまぁ・・・そういうことなのだろう。
本人がそう決めたならそれでいいけど、ただ気になったのが、辞退者にSKE48 5期生が含まれていたこと。

1期生、2期生は先行者利益をすでにある程度確保しているから、あとはそれを食いつぶしていくというのもありかもしれない。でも、ただでさえまだ何もない5期生が、短い拘束時間で特に新人にとっては貴重な経験ができるハイパフォーマンスなイベントの参加チャンスを自ら手放すとは。

選抜総選挙は、メジャーなもので例えるなら「高校野球の甲子園大会の地方予選」のようなもの。
高校球児の日々の練習に相当するのが、48メンバーの日々の芸能活動。
高校球児の甲子園大会予選に相当するのが、48メンバーの選抜総選挙関連の一連の活動。
高校球児の「野球の巧さ」に相当するのが、48メンバーの「魅力」。どちらも努力してある程度は向上するかもしれないものではあるが、「努力」そのものではない。
上位進出する高校が予選前の段階である程度は見えているのも、選挙結果が選挙前からある程度は見えているのも同じ。

高校球児の大多数が甲子園を目指して練習をしていると思うが、実際に甲子園に出場できるのは1割にも満たない。おそらく大半は表向きそれを夢や目標に掲げてはいても、実際にかなうとは思っていないだろう。それでも毎年多くの人が甲子園出場を夢や目標に高校野球の世界に飛び込んで、日々トレーニング等をしているのはなぜか?
それは甲子園に出場することが高校野球の全てではないから。
活動を通して他に得られるものがあるから。
結果が予選の一勝でも二勝でも、あるいは初戦敗退でも、出場することで得るものがあるから。
こう言っては身も蓋もないが、甲子園に出場できたところでちょっと箔がつくだけで、それ以降が約束されるわけでもない。

選抜総選挙も同じで、入選することがすべてではない。入選したところで次のシングルで順位相応のポジションに付けるだけ。箔がつくだけで、それ以降が約束されるわけでもない。
それよりも一連の活動を経験することで得られるものがあって、それが大きいんですよね。
個人的に、選抜総選挙というイベントを支持しているのは、そういったメンバーメリットが大きいから。

・・・まぁ、高校野球をずっとやってきて予選前に辞めるってのもありだろうし、選抜総選挙に出ないと決めたのならしょうがないですね。