48グループアイドルとして理想的だった秦佐和子さん

私にとってラスト秦佐和子さんとなった3/29の(DMM)SKE48 チームK2公演から一週間が経ちました。世間の話題もはや選抜総選挙に移っていますが、ここらでひっそりと秦佐和子さんの活動についての雑感を書いてみます。


秦佐和子さんについては、当初は賢さ(大人らしさ)はともかく、ルックス面でアイドルとしてはきびしいのではないかと思っていましたが、これが結果としては大外れ。垢抜けてゆくにしたがってどんどん若々しくキレイになってゆき、自分の想像力のなさというか人を瞬時に見抜く目のなさを痛感させられたメンバーの一人です。


秦佐和子さんがすごかったのは、その活動によってスタッフ・ファン・メンバーの三者の、Win・Win・Winの関係を体現させたことです。

・対スタッフ
積極的に前に出て行くタイプではありませんでしたが、やるとなればキッチリとやる人だった。周囲の大人の人たちの意図をしっかり汲み取り、人並みなレベルでとりあえずその場をやり過ごそうとしたりせずに、常に頭をフル回転させて他のメンバーとはまたひと味違ったパフォーマンスをしてみせる。
精神的に大人で、かつ人並み以上の知識も持ち合わせていた希有なメンバーで、一緒に仕事をする人にとっては、とてもありがたいメンバーだったのではないでしょうか。

・対ファン
「アイドル」という立場をしっかりとわきまえていた人でした。
48グループはファン(ヲタ)との距離が近いために、ヲタの言動に振り回されるメンバーも少なくない。また、はめを外して「飛ぶ鳥跡を微妙に濁す」メンバーもちらほら見かける。そのような中で、秦佐和子さんは終始揺らぐことなく、ファンの期待を裏切らずに最後まで開かれた万民向けのアイドルとして振る舞いきった。

秦佐和子さん自身
48グループは学校のようなもので、半終身雇用先ではない。秦佐和子さんはそういった48グループの仕組みや性質的な部分をしっかり理解していた。加入して、必要な経験を積んだり貴重な体験をしたりして、得られるものをひととおり得たら次のステップに進むためにさっと去る。人生の中の若い間の貴重な時間を無駄にせず、48グループを自分のスキルアップにうまく利用した。


これらをバランスよく実現しているメンバーというのはなかなかいないものです。
あるメンバーは精神的に大人になりきれずに一緒に仕事をする人たちの期待に応えられなかったり、あるメンバーはアイドルという立場がわからなかったり忘れたりしてファンを落胆させたり、あるいはあるメンバーは「決断」ができずに自身の人生の貴重な時間を無駄にしてしまったりしている。

スタッフにもファンにも、そして自分自身にも良い形でひととおり活動をしきった秦佐和子さん。48グループアイドルとして理想的なメンバーでした。
もう少し握手会などの仕事は残っていますが、活動お疲れ様でした。