湯浅氏のSKE48での功績を挙げる

湯浅氏のブブカのインタビューを読みました。
相変わらず「○○をしたかった」「□□をやりたかった」ばかりだった。
特にNMB48を引き合いに出して、まるで自分に全く権限がないかのような言いっぷりに心底呆れた。
あんたは平スタッフや平マネージャとかそんなレベルじゃない。上の会議にも出れる身だ。あんたが積極的にイニシアチブを取らなかったからSKE48は何もしなかっただけだ。
「やれなかった」ではなく「やらなかった」だけだ。


というのはこれくらいにして、芝氏の着任の挨拶がGoogle+に投稿されていたのでこれを期に。

ここでも何度か書いているとおり私は基本的に湯浅氏の運営スタイルに批判的でしたが、ただ全てに批判的だった訳ではないので、ここでは最後に湯浅氏の功績を挙げてみたいと思います。
AKB48と比較して同レベルの功績は割愛して、AKB48とは差のある功績のみ挙げると、
(1) メンバーを円満に卒業させた
(2) 生中継サービスをスタートさせた
(3) 余力を残した
主なものはこのあたりか。


(1) メンバーを円満に卒業させた

(9人の卒業はもう少し先ですが、一応問題なく卒業するものと仮定して。)
48グループは加入システムが整っていて、加入後も他のアイドルやタレントに比べて比較的短期間にステージやメディアに出演できたり、ある程度の知名度や人気を獲得することができるシステムができあがっている。
なので、そこまでは比較的多くのメンバーがたどりつける。
でもシステム化されているのはそこまで。そこから先はメンバー個別対応で、スタッフ側のマンパワーもノウハウも限られるため個別対応可能なメンバーは事実上限られ、ここらへんでこの世界の一歩先に進むのか、それともここで身を引くのかの決断が必要になるが、そのあたりの見極めが若いメンバーではやはり難しくて、なんとなくズルズルと活動を続けてしまっている人も少なくない。
そのような中で、この一年で15人もの大量のメンバーの引き際を整えてやり、一応円満に卒業させたのは、湯浅氏の最近では最大の賞賛すべき功績。特に今回の9人の同時卒業は、グループの活動に極力支障をきたさないよう配慮もしつつうまくまとめ上げていて、見事だったと言うしかない。


(2) 生中継サービスをスタートさせた

AKB48にあってSKE48にはないものは少なくないが、SKE48にあってAKB48にないものはごく限られる。劇場公演の生中継サービスはSKE48のその数少ない明確な優位点の一つ。
ファンは話題がなければ離れていくもの。
生中継サービスにより、SKE48ファンは劇場公演を不特定多数がリアルタイムで鑑賞することができて、上のメンバーのから下のメンバーのまで比較的まんべんなく、高品質な話題を同時にコンスタントに共有できている。アーカイブはどうしても生中継に比べて話題の質も鮮度も劣るんですよね。
生中継はとても魅力的なサービスですが、ただ何が映像にのってしまうかわからない危険きわまりないサービスでもあり、そのサービスに珍しく反対せずにGOをかけたのは湯浅氏の功績。


(3) 余力を残した

これは負の側面の方が強い気がしますが一応。
SKE48はオリジナルなことをあまりせずにAKB48にひっついて行動しているので、事実上の第二AKB48のようなものですが、そのおかげで知名度や人気のわりにはまだまだ余力を残すことができているのも確かです。湯浅SKE48は名を捨て実をとってきたとも言えますね。
ただ、これまで常に最前線に立って修羅場をくぐり抜けているAKB48に対して、SKE48AKB48を風よけにして余力を残しているわけで、SKE48の方でAKB48と同レベルの修羅場を経験しているのは松井珠理奈松井玲奈くらいしかいない。とにかくSKE48のグループ全体で経験値が絶対的に不足しているので、今後その余力でどこまでできるのか、ですね。



湯浅氏、AKB48に行ったら極力興行関係には絡まずに、メンバーの相談役や遊び相手としてがんばってほしい。
そして、もうSKE48には極力関わらないでほしいもの。
先のリクエストアワーの、人並みな所信表明をしていれば普通にしゃんしゃんで終わるところを馬鹿な発言をしてAKB48ファンから不信任をくらってイベントをぶちこわし、それがSKE48メンの頭の悪い発言を誘発し、SKE48ヲタはメディアリテラシーのなさを露呈し、最後は戸賀崎氏の温情でSKE48ヲタはかろうじてメンツを立ててもらったという、あのSKE48にとって悪夢のような出来事はもうこりごりだ。