「オーディションを受けるのは「SKEにいる限りは出来ない」」

9人同時卒業発表の関連で興味深いメンバーコメントがあった。
http://www.ske48.co.jp/blog/?id=20130115212811502&writer=kuwabara_mizuki

今日のK2公演の最後に発表させていただきました。
私、桑原みずきは、SKE48を卒業します!
私にとってSKEがゴールではなかったし、演技がしたくて、そのステップになるように、一生懸命頑張ってきました。
SKEに入ってから今まで約5年間、自分で雑誌や新聞から切り取ったオーディションを何度も持って行き、受けさせてほしいと頼みました。
でも「SKEにいる限りは出来ない」と言われ、やっぱり自分で自由に挑戦できるような環境がいいなと思いました。

これからは自分のために、やりたいことをやりたいようにやろうと思います!(*^^*)
今、私の心は溢れるくらいの希望でいっぱいです!
ただ、ひとつ未練があるとすれば、公演が本当に楽しかったなーと。笑
メンバーと笑いながらやる、公演が本当に楽しい。
出来ることなら公演に出ながら、自由に夢を追いたい。
でも16歳でSKEに入って、もうすぐ21歳になる私は、究極な選択をしようと考え始めました。
5年間SKEとしてSKEのために全力で頑張ってきた。
これからは自分のために、頑張ります!(*^^*)
だから、悲しまんとってください(*^^*)
3月いっぱいまでおるき、よろしく!(  ̄▽ ̄)

不満に思っているがそこをグッとこらえて、文句ではなくあくまで前向きな卒業理由として書き上げて大人な対応をしてみせた、なかなかうまいコメントだと思いますw


そもそも48グループ(のスタッフ)は、
・「数十人・数百人単位の女の子を、劇場公演や握手会等を通してまとめて短期間にある程度の知名度まで押し上げて売り出す高度な収益化ノウハウを有した人たち」
であり、
・「特定人数をいっぱしの俳優に育てて売り出す高度な収益化ノウハウを有した人たち」
ではない。
頭角を現した限られたメンバーに対しては多少は融通を利かせることもできるが、それもあくまで「数十人・数百人単位の女の子を、劇場公演や握手会を通してまとめて短期間にある程度の知名度まで押し上げて売り出して収益化する」一環としての特別処置である色合いが強い。


たかがオーディションくらいと思うかもしれないが、芸能事務所(スタッフ)だからといってこの世界でなんでもできるわけではない。
たとえば同じメーカーのくくりでも、炊飯器メーカーの中の人が携帯電話メーカーをまねて携帯電話を作って売り出して継続的に利益を出すのは難しいのと同じ。基本的にお門違いな話で、携帯電話に携わりたいなら、炊飯器メーカーの中で主張するよりも、すでに携帯電話の収益化ノウハウを有するどこかに移った上で携わるという方が合理的な判断でしょう。


桑原さんは、
・48グループ内でオーディションに挑戦したいというのがそもそもお門違い
もしくは
・融通を利かせてもらうことのできる特別なメンバーになるだけの人気が備わっていなかった、本人の魅力が不足していたのが問題
だったのであり、それなら
・48グループを卒業してオーディションに自由に挑戦することのできる立場になる
というのは、とても合理的な判断だと思います。