SKE48矢神久美ちゃんの卒業発表についての雑感

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さて矢神久美ちゃんが卒業を発表してから一週間ほど経ってそろそろ落ち着いてきた頃合いなので、思ったことなどを書き綴ってみます。


これまでSKE48は、皆同じ所属事務所でやってきました。途中でピタゴラスからAKSに形式上は変わりましたが、どちらも48グループの運営母体なので実質変わらず、皆一緒で外との接点も少ないので「芸能界で仕事をしている」というよりは「48グループというクラブ活動をしている」という感覚のメンバーが多いだろうし、ファンも似たような認識でいるかと思います。
先日松井玲奈ちゃん・高柳明音ちゃんの二人は事務所を移籍しましたが、表向き変わらずSKE48として活動を続けているので、やはりまだこちらもあまり意識が変化することもありませんでした。ところが事務所移籍を提示された最後の一人である矢神久美ちゃんが、今回その具体的な話をわざわざなしにしてSKE48の活動から離れるという決断をしたことで、そういった点ですでに先行しているAKB48と同様に、いよいよSKE48も「48グループというクラブ活動をしている」モラトリアムの期間の終わりが遂に見えてきたと感じざるをえません。


モラトリアムの期間というのは、メンバーは活動をバイト感覚でお気楽にやっているわけではないでしょうが、とはいえそこまでプロフェショナルなものを求められるわけでもないし、ファンにとってもカジュアルにフォローできるので、メンバーにとってもファンにとっても、とても居心地のよいものです。


でもメンバーは、このまま活動を続けて本格的に芸能界に進むか、芸能界には進むけれども別の方向から進むか、芸能界とは別の道を進むか等、ある時点で自分の人生に係わる重い決断をしないとならない。
それに対してファンは、芸能界云々なんて重いし、成長過程のアイドルのファンとしてはメンバーからあまりにビジネス臭・プロフェショナル臭がするのはイヤだし、もちろん活動を辞められるのもイヤだし、なのでできるだけ長く「48グループというクラブ活動をしている」モラトリアムの期間が続いてほしいと内心願っている人が少なくないだろう。


でもファンは所詮は今が楽しければいいだけで、関心がなくなったらそのアイドルを捨ててお終いなんですよね。それは今たとえ大金をつぎ込んでいるヲタも、「○○一筋」「一生ついてゆく」等と大口をたたいているヲタも、何ら変わらない。過去のアイドルファンもそうしつつ・そう言いつつ離れていったし、今のSKE48ファンも同じように遠からずそうなる。
なのでやはりメンバーのことを考えると、モラトリアムの期間はできるだけ短い方が、メンバーがその次への対処を早いうちにできるので良いでしょうね。


今回の矢神久美ちゃんの決断、本人がそう希望するのならそれでいい。前々から考えていたそうですが、今の時期に決断したのはやはり事務所移籍という具体的な話があったからでしょう。なので、上の人には残る他のメンバーにもどんどん具体的な話を提示して、早め早めに決断を促してやってほしいですね。