選抜総選挙結果 雑感その3

「秋元先生、お忙しいことは承知の上でKⅡのメンバー、KⅡを応援してくださっているファンの皆さんの気持ちを代弁させて言わせてください、私たちに公演をやらせてください!」

高柳明音ちゃんのこの言葉を聴いて、二つ思ったことがあります。


・入選者のスピーチでは、緊張や言葉のあやなどで表現がおかしくなることはありますが、基本的に皆このイベントを通して自分を見つめ直して導き出したこと、ファンや周囲への感謝の気持ちであるとかこれまでの反省点や、そして今後の抱負や決意を述べています。
そのような中、言ったもん勝ちとばかりに他人にお願いする(形だが実際は要求する)発言が飛び出したのには唖然としました。

K2がかわいそうな状況なのはわかる。鬱憤がたまっているのもわかる。けれども、ここはそのようなことを言う場なのか?そもそも公の場で言うようなことなのか?これをわざわざ大勢を前にして言ったということは、自分たちはビジネスパートナーである秋元氏を信用していないと公言したようなものではないか?自分らはただの被害者だからどこで何を言ってもいいと思っているのだろうか?実際その後更新されたブログでも、発言の高揚感に浸っているだけで、相手側に配慮する言葉がまったくない。
とりあえず秋元氏は懐広く受け入れてくれて、この発言に乗る形でオリジナル公演スタートってことになるのではないかとは思うけど、普通に考えて心証を相当悪くしたよね・・・このことが高柳明音ちゃん、チームK2、SKE48に後々どのような影響を及ぼすだろうか。


・と同時に、このテの発言は出るべくして出たとも感じます。今回はたまたまオリジナル公演の問題でたまたま高柳明音ちゃんの発言でしたが、この問題がなかったとしても別の問題でやはり誰かが不満を募らせて遠からず何らかの行動に出たのではないか。
今回、高柳明音ちゃんがこのような挙に出たのは、これは公演セットリスト作成が遅れに遅れているからなのはもちろんだけど、「それに対する説明に納得がいっていないから」=「秋元氏が相手を納得させることができていないから」=「秋元氏の意思的なものがチームK2まで届いていないから」であって、結局はAKB48グループが秋元氏(AKB48)に一元的に集約するにはもう規模がでかくなりすぎてしまったということではないか。SKE48の中でもチームS松井珠理奈松井玲奈AKB48に送り出していて、秋元氏の意思的なものだとかAKB48の空気みたいなものが間接的に伝わりやすいため、言葉が少なくても諸事情を多少は汲み取れるかもしれないけれども、チームK2はAKB48との接点も珠理奈・玲奈を送り込んでいるチームSに比べたら無いようなものなので、中央から切り離された状態で秋元氏の意思的なものも伝わってこずにただ悶々として、結果こういう場にはけ口を求めてしまったわけで。同様にチームSチームNと比べてAKB48との接点が少ないチームEもいずれ同じ道を辿るのかもしれない。
もうAKB48グループはひとまとまりになれる規模を超えつつあるのではないか。そしてもしそうならおそらく向こうの人はそれに気付いているはず。今後もあくまでAKB48グループ一丸となって動く方向でゆくのだろうか、それとも流れに逆らわずに分裂するなり、逆に競争を煽る方向に舵を切るのだろうか。


そんなことを漠然と考えて、結局私は高柳明音ちゃんの発言に拍手は出来ませんでした。